愛車を手放す際に全てのライダーが直面するのが
「ヤフオクで売るべきか」
「買取業者に売るべきか」
という問題です。
愛車を少しでも高く手放すには、それぞれの「メリット」「デメリット」を知っておかなければなりません。
今回はヤフオクで売るべきバイクと、そうでないバイク。
出品までの手順・注意点をまとめてみました。
Contents
ヤフオクでバイクを出品する前に
まずはじめに
「ヤフオクで売るべきバイク」と、そうでないバイクを紹介します。
ヤフオクでバイクを売るには、「めんどくさい」作業を幾つも乗り越えて行かねばなりません。
せっかくの出品準備が無駄にならない様に、まずは自分の愛車が
「ヤフオク」と「買取業者」どちらの方が高く売れるのか?
しっかり理解した上で愛車を送り出しましょう。
ヤフオクで売るべきバイク
まずは、手間をかけてでもヤフオクで売るべきバイクの紹介です。
そうです。手間暇かけてまでヤフオクで売るべきバイクというのは、意外と少ないです。
それでも上記2点においては、ヤフオクでも高値が付く傾向にあります。
車検が付いてるカスタム車
ここで言うカスタム車とは、
「世界に一台しかないのでは?」と思わせるカスタム車です。
「世界に一台」はかなり極端な書き方をしましたが、要はちょっとしたカスタムではなく、ノーマルとは明らかに印象の違うカスタムです。
上記のカスタムに限らずとも「これを逃したらもう巡り会えない!」と思わせるものであれば、相場とかけ離れた強気な価格でも売れる事があります。
しかし、それも車検が付いていればの話です。
もし車検が付いていない、または半年以下である場合は「車検が取れないのでは?」と逆に警戒され中々入札はありませんので、車検の残には注意しましょう。
また、250ccの場合は車検が関係ありませんので、ハイセンスなカスタムであればヤフオクに売るのがおすすめです。
希少車
次にヤフオクで売るべきは希少車です。
年代モノの2ストレーサーレプリカや、クラシックモデルのW1など、人気の高い希少車種であれば間違いなく高値で売れます。
これはもちろんバイク買取業車に依頼しても高値で売れますが、ヤフオクの場合 入札者が競合う事でさらに高く売れる可能性があります。
しかしこれには注意点も…
高値で売れるほど出品者としては嬉しいですが、それに比例して落札者は完璧なモノを期待します。
特に年代モノの希少車種などを欲しがるライダーは、そのバイクに対してマニアックな知識やこだわりを持っている事が多いです。
細かなところまで説明文で解説したり写真や動画を充実させ、しっかりと入札者が気になるポイントに備えておかないと、後々トラブルになる事が多いです。
また、現車確認の希望も多くなるので多忙な方や、面識のない人と会うのに抵抗がある方は注意が必要です。
以上の事から、希少車種をヤフオクで売る際には、高値になる可能性がある代わりに、通常よりも手間暇がかかり、神経を非常に非常に使います。
面倒やトラブルを避けたい場合は、まず買取業者に見積もりを出してもらい、納得できなければヤフオクを試してみるのがおすすめです。
希少車・旧車の場合はバイクBOONが高額査定に定評があります。
ヤフオクで売るべきじゃないバイク
そしてここからは、「ヤフオクで売るべきじゃない」バイクの紹介です。
即ち「買取業社」に依頼した方が高く売れる可能性があるバイクですね。
これらのバイクについてはヤフオクより、買取業社に依頼した方がいいです。
車検なしのカスタム車
まずは、車検が切れているカスタム車です。(250cc以上に限る)
前項でも記載しましたが、カスタム車で車検がない場合、入札者からすれば「買ってもすぐに乗れないバイク」ですので、中々入札がありません。
また、過度にカスタムされているバイクだと入札者は「そもそも車検が取れるのか?」と不安になり、様々な質問をしてきます。
「このままで車検は通りますか?」
「ノーマルパーツはありますか?」
「入札するので車検を取得して貰えませんか?」
などなど…
もちろん車検対応のカスタムをしていれば、話は簡単なのですが、車検なしの車両はカスタム車に限らず、売れるまで時間がかかる事が多いです。(一ヶ月とかザラです)
以上の事から、せっかくお金をかけてカスタムした車両でも
という残念なパターンが多いのです。
また、売るまでに時間がかかるという事は「何度も出品する」という事になります。
ヤフオクではバイクを出品する際、一回につき3024円の手数料がかかります。
1ヶ月売れなければ、3024×4週間で簡単に一万円が飛ぶのです…
なので、ヤフオクで車検なしのカスタム車を売るのはおすすめしません。
ではどこに売ればいいかと言うとバイクワンというバイク買取業社がおすすめです。
バイクワンは買取業社の中でも珍しい「カスタム車」の高価買い取りに特化している会社です。
通常マイナス査定となるカスタムでも、プラス査定となる事があります。
オンラインでカンタンに査定額がわかるので、ヤフオクで売る前に試してみるのが確実です。
綺麗なノーマル車
次にヤフオクでおすすめ出来ないのが、「綺麗なノーマル車」です。
といっても、年代モノや往年の人気車種など、綺麗でしかもノーマルである事が付加価値となる車種は除きます。
問題は、球数が多く世に溢れている車種です。
特に非常に綺麗な状態のノーマル車は、買取業車の方が確実に高値になります。
ヤフオクではある程度相場が決まっているので、希少車種でない限り「綺麗」という売り文句だけで値段がそう跳ね上がることはありません。特にSRやドラッグスターなどの球数が多いバイクなら尚更です。
一方、多くのバイク屋さんが求めるのは「綺麗なノーマル車」です。
買取業車は、買い取ったバイクを自社で販売したり、全国のバイク屋さんが集まる業者オークションに出品したりします。
そのため「綺麗なノーマル車」は自然と高値で買い取ってもらえる事が多いのです。
せっかく保存状態の良いバイクでも、ヤフオクでは小汚い同車種とそんなに値段は変わりません。
「綺麗なノーマル車」は買取業社に依頼するのが高確率で高く売れます。
その他 不動車、ジャンク車両など
ここでは上記以外のその他のバイクを紹介します。
まず、車検なしのバイクは年代モノやレア車両を除いて中々売れません。
「売れない」のではなく、売るのに時間がかかります。
当然、車種にも左右されるのですが、車検なしでは、1ヶ月や2ヶ月売れないなんて事が頻発するので、長期戦を覚悟しておいた方がいいです。
また、車検がないという事は現状そのバイクには乗れませんので、放っておくとキャブが詰まる・バッテリーが死ぬなどして、売る頃には不動→トラブルに…なんて事もあります。
野外保管であれば、サビなども増えて見栄えも悪くなっていきますよね。
長期戦となる場合はしっかりと出品時のコンディションを維持する努力が必要となるのです。
以上の事から、車検のないバイクはマトモに動く時、綺麗な状態の時に早めに買取業社に売ってしまった方が査定額も高くなりお得です。
次に、不動車・ジャンク車両です。
これらは車種によってはヤフオクに出した方が高くなる可能性もあります。
バイクを直すことが出来るライダーからすれば、不動車は安く買えてお得な車種にうつるのです。
修復可能な状態で、尚且つ見た目が小綺麗であれば「不動車」の中では高くなる傾向があります。
しかしそれも、希少車種やマトモに動けば高い相場を維持してる車種に限ります。
元から相場が低い車種の不動車だと、正直どこに出しても二束三文です。
となれば、ヤフオクに出品して面倒な準備や配送手配などをするより買取業社に依頼した方が、手間が少なくて済みます。
大手だとバイクBOONが不動車の買取にも力を入れているので試してみて下さい。
それでも査定額に納得できない場合は…
・全部バラしてパーツとして売る
・軽症であれば自分で直してみる
などなど、手はあります。
しっかりと中古パーツの相場を調べたり、修理したとしても利益があるのか計算してからチャレンジして下さい。
ヤフオクでバイクを出品する手順
さて、長くなりましたがここからが本題です。
ここでは、ヤフオクを利用して中古バイクを売る際の手順を紹介します。
バイクの出品手数料
まず出品前に確認しなければならないのが、「出品にかかる手数料」です。
ヤフオクにバイクを出品するには
合計で6458円が手数料としてかかります。
また、出品の取り消しなどをする場合にも3024円がかかるので注意しましょう。
ただ、これには抜け道がありまして…
出品の際にカテゴリーを
自動車オートバイ>オートバイ>オートバイ車体と選択する事で
落札システム利用料1944円
出品取り消し手数料540円
これだけで済んでしまいます。
出品する際は必ずコチラのカテゴリーで出品しましょう!
相場を調べよう
次に準備するのは相場を調べる事です。
ヤフオクで出品するバイクの落札履歴を確認します。
年式やカラー カスタムの傾向などから、自分のバイクと条件の近い車両を絞り込んで行き、落札価格をチェックします。
その情報を元に自分のバイクが大体幾らで売れるのか把握しましょう。
商品ページの製作
商品ページにはバイクの情報を漏れなく記載しましょう。
目立つ傷や、乗っていて違和感のあるポイントなど、記載したくない情報も含めて詳しく説明する事で、落札後のトラブルを防げます。
そして、落札者の中には信じられないクレームを入れてくる人もいるので、説明文には必ず「ノークレーム・ノーリターン」である事を明記し、しっかりと落札者にも責任をもって入札してもらいましょう。
また、カスタム車の場合はパーツのメーカーを記載したり、実際にエンジンが掛かっている状態を動画にして貼り付けるのも効果的です。
写真の撮り方
ヤフオクでバイクを出品する際に最も重要なのが写真です。
落札者がバイクの状態を判断するには文章、そして写真のみです。幾ら文章で「綺麗です!」と言っても落札者には不安が残り中々入札に繋がりません。
また、野外で撮影する場合は必ず晴れた日に撮影しましょう。太陽で照らされた車体の光沢やメッキの輝きが落札者の不安を取り除きます。
以下は僕が実際にヤフオクでバイクを出品していた際に使っていたパターンです。
また、検索した際に表示されるサムネイルをひと工夫するのも効果的です。
例えば「XJR400」を出品する場合、他の出品者のサムネイルが全て左向きからの写真であれば、敢えて右向きからの写真にするだけでも目に付き易くなります。
動画の撮り方
写真に加えて動画を撮るのも非常に効果的です。
実際に動いてる姿を見せる事で入札率は格段にアップします。また、現車確認出来ない地域の方にも入札の後押しとなるので非常に効果的です。
動画をYou Tubeにアップロードしリンクを説明文に記載しましょう。
以下は僕が実際にヤフオクでバイクを出品していた際に撮った動画なので参考にしてください。
タイトルの付け方
ヤフオクで気になるバイクを調べると無数のバイクがズラリと表示されます。
せっかく作った商品ページや動画も、ここでクリックされないと無駄になってしまいます。
ですので、サムネイル同様タイトルの付け方も非常に重要なアピールポイントです。
僕が一番効果的だと実感したのはこの組み合わせ
もっとわかり易くすると…
などなどこんな感じ
特にアピールポイントがない場合は【動画あり】などにして置くのも効果的です。
バイクの配送方法
次に疑問となるのがバイクの配送方法です。
理想は落札者に直接取りに来てもらう事ですが、必ずしもご近所とは限りませんので、配送業者をしっかりチェックしておきましょう。
自宅から相手宅まで配送してくれる「ドアtoドア」と、全国各地のデポからデポまで配送してくれる「デポtoデポ」など、予算合わせて様々なサービスがあります。
出品者・落札者 双方の近所にデポがある場合は、デポtoデポが圧倒的に安くなります。
※デポtoデポは営業所止めの様なものです。
とは言えバイクの配送は地域によって約2万円から3万円以上かかる事もありますので、必ず落札者負担にしておくのが賢明です。
出品の注意点
さて、ここまで来ればいよいよ出品!
なのですが、最後に重要な注意点を幾つか確認しておきましょう
名義変更
車検付きのバイクを売る際には、ちょっと面倒ですが落札者に「名義変更」をしてもらう必要があります。
この手続きをして貰わないと、売ったはずのバイクの税金がいつまで経っても出品者のあなたに来ることになってしまいます。
落札者の中には何度催促しても、一向に名義変更を行ってくれない人もいるので、名義変更に関しては対策として「保証金」を預かる事をおすすめします。
相手が名義変更を完了するまで、保証金として別途1万円程度預かっておき、名義変更後の新しい車検証をFAXなどで送ってもらいましょう。
無事、名義変更を確認したら相手の口座に保証金を返して完了です。
車検付きのバイクを出品する際は、説明欄にしっかりとこの旨を記載しておく事をおすすめします。
また、車検が切れている場合は廃車手続きをしておきましょう。
譲渡証明書
譲渡証明書は、「誰が・どの車両を・誰に譲渡したか」を証明する書類です。
必ず車検証などと共に落札者に渡しましょう。
譲渡証明書は下記よりコピー・ダウンロード出来ます。
http://www.mlit.go.jp/common/000226585.pdf
まとめ
ヤフオクでバイクを売る際のアレコレについてまとめてみました。
おさらいです!
愛車を少しでも高く売るには…
「車検付きのカスタム車」「希少車」はヤフオク
「車検のないカスタム車」はバイクワン
「不動車・ジャンク車両」はバイクBOON
「ノーマル車」はバイク王
バイクを売る際は、しっかりと愛車に適した売り方をしましょう!