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【悩んでる方必見!】SR400を詳しくインプレ!

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バイク界のシーラカンス事SR400

発売当初から変わらぬ姿のロマン溢れるバイクでございます。
※排ガス規制により2021年のファイナルエディションをもって43年の歴史に幕を下ろしました。あらゆる時代、あらゆるライダーの記憶の何処かに登場するロングセラーマシンだけあって非常に残念です。

今回はこのSR400について出来るだけ詳しくインプレをしてみようと思います。

因みに今回インプレするSR400はこちら!

SR400 SR400-2

渋いカフェレーサーカスタムとなっております。

ノーマルとの変更点は以下の7点

カスタムを考えている方へ参考までにどうぞ

・セパハン 

・ベーツライト

・フラットシート

・パワーフィルター

・スパトラマフラー

・フラットフェンダー

・ヨーロピアンウィンカー

SR400の歴史

冒頭でバイク界のシーラカンスと呼んだSR400ですが、その登場はなんと1978年!

今から遡ると38年前になります!

約40年の間、基本設計を変えずに

様々な時代のライダーに支持されたSR400は正に不朽の名車。

そんなSR400には発売から現在まで、初期型・2型・3型・4型と、4つのモデルが存在します。

 

 SR400初期型 1978〜1984年

SR400初期型-スポーク SR400初期型-キャストホイール

歴史の始まりであり、記念すべき初期型SR400は19インチのフロントホイールにディスクブレーキ、

更にキャストホイールモデルもあり意外にもスポーティー。

因みに初期型にはSR400と共に、SR500というモデルも販売されていました。

SR400 2型 1985〜2000年

SR400 2型

今回紹介するモデルである2型です!

SRといえばドラムブレーキのイメージが強いですが、

実はドラムブレーキ仕様はこの2型だけなんですね。

生産年数が長く、最も世に出回ってるSRの為このモデルのイメージが強いのでしょう。

初期型からはドラムブレーキの変更に加えバックステップ化

全モデル中最も「クラシック」なデザインになっています。

因みにこの代でSR500は息を引き取りました。

SR400 3型 2001〜2008年

SR400 3型

クラシックなスタイルで人気を博した2型から一変、ディスクブレーキに逆進化した3型は、排ガス規制もあり一番ドタバタと仕様変更に追われたモデル。

 

排ガス規制によりエアインダクションなるものを装備。

全然違いますが簡単にいうと排ガスの「ろ過装置」的な機構が加わりました。

更に2003年からはイモビライザーも装備され、シンプルでカスタムし易かったSRが徐々に自我を失っていきます…。

共あれこの3型は、YAMAHA50周年記念仕様やらSR400の30周年エディションが発売される等、賑わいを見せるのですが…

 

なんとこの代で一度、SR400は生産終了となってしまいました…。

SR400 4型 2009年〜

SR400 4型

一度は生産終了となったものの、晴れて復活したSR400は4型と呼ばれる現行モデル。

デザインは今まで通りクラシックなスタイルを維持しつつも、

メーターやエンブレムが変更される等、各所のパーツが一新されました。

そして、憎き排ガス規制は更に厳しくなり、このモデルからインジェクション化となってしまいました。

SR400特徴

その特徴はやはり長年変わらぬクラシックスタイル。

そのデザインから女性人気も高いのですが、それでも頑なにセルではなく

キックスタートを採用する姿勢は強い拘りを感じます。

更に400ccを誇る単気筒エンジンはビッグシングルならではの鼓動感。

(主観ですが新型のハーレーより鼓動感あります…)

また、生産年数の長さからカスタムパーツに困らないのも嬉しいポイント。

カフェレーサーカスタムにはもってこいのベース車両でございます。

SR400燃費

SR400燃費

SR400の燃費はカタログ上では41km/L という驚異的数値になっていますが、実燃費は20〜25km/L程度が多い様です。

因みに街乗りでの平均燃費が24km/L

高速では30km/Lが平均燃費となっています。

カタログ程のインパクトはありませんがそれでも燃費はいい方です。

燃費についてはライダーの乗り方や体重にも左右されるので、

「絶対この数値!」

っというのがない為、平均でしか語れませんが

SR400は、かなりお財布に優しいバイクの様です。

因みに私の場合、約18㎞/Lでした。

SR400足つき

SR400の足付き性は非常にいいです。

ノーマルのシート高は790㎜

160㎝程度の身長があればまず安心です!

車体も軽いので、つま先しか付かない様な状態でも他のバイクより負担はない様に思えます。

しかし身長が高い方は慣れるまで大変です。

私が乗ったSR400はカスタムにより、更にシート高が下がっていた為

初めはあまりにもコンパクトなポジションに恐怖を覚えました。

慣れてしまった今では快適そのものですが、

今まで大型バイクに乗っていた方は、逆に危なかっしく感じるかも知れません。

SR400エンジン音

よく言われてる様にトコトコと子気味良いエンジン音になっています。

私が乗ったSRはスーパートラップになっていたので中々迫力がありました。

こればかりは聞いてみないとピンと来ないので動画をどうぞ


SR400 エンジン音 スーパートラップマフラー

SR400加速

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気になる加速についてです。

よく「単気筒は遅い」なんて言われるんですが、400ccともなると一発の爆発がデカイ為、スタートダッシュはかなり速いです。

ストップ&ゴーの多い街中であれば、ヘタな大型バイクより楽かも知れません。

ただ、停止状態から流れに乗るまでが早い代わりに、

速度が上がり高回転になってくると

そこからの伸びは弱いです。

高速道路を使うと流石にちょっと疲れるんじゃないのかなぁ〜って感覚があります。

高速に乗ってガンガン飛ばしたいのであれば不満が出て来ると思いますが、

街乗りメインのドライブなら充分な加速性能を持っています。

SR400キックペダル

ご存知SR400にはセルが付いてません!

このマシンはキックのみの始動になるんですね。

SR400キックペダル

今やセルでボタン1つの時代なので、意外とキックに得体の知れない不安を持っている方もいるかも知れません。

そこで、キックスタートって実際難しいのか?という疑問ですが、

実際そこまで難しくはありません!

慣れ、というかコツの様な物を覚えてしまえば一発でかかります。

キックペダルを踏んでいくと明らかに「グッ!」と重くなる所があるんですね、この重くなった所を「上死点」と呼びます。

キックの際にはこの「上死点を意識する」のがコツだそう。

要は重くなった所で全体重をかければ意外とすんなりかかるのです。

この感覚は、実際にキックペダル踏み込んで行けば直ぐにわかります。

通常の脚力では明らかに、これ以上踏み込めないポイントが現れるので、そこで全体重を掛けて踏み込むのがコツです。

更にグリップの下部にデコンプレバーと呼ばれるレバーがありまして

デコンプレバー

コレを握りながらキックする事でめちゃくちゃ軽くなります。

恐らく女性でも難なくかけられるんではないでしょうか

ただ、このデコンプレバー。

軽くなり過ぎて上死点が何処だか分からなくなります。

 

通常よりもこっちの方がコツがいるのではないかと言うデメリットがあるんですね。

キックペダルには賛否両論ありますが、エンジン一つかけるのにドラマがあるってのはカッコいいもんです。

SR400二人乗り

2人乗りについてはサイズ的に

「難しいかなぁ〜」と思ってたのですが意外や意外に余裕でした。

 

今回乗ったSR400がセパハンだった為もあるんでしょうが、

ポジションが前になるので後ろは結構スペースがあります。

タンデムって後ろを気にしてライダー側は辛い姿勢になるもんですが、全然平気でした。

ただ!スペースは良いのですが、男2人の場合は流石にパワー不足を感じます!

強みである下のトルクが中々乗ってこないです。

後ろに乗るのが女性ならまた違うんでしょうが、

私は乗ってくれる女性が居ないので何も言えません。

SR400総合評価

最初こそ、そのコンパクトさと軽さに恐怖すら覚えましたが、

慣れてしまえば本当にいいバイクです。

軽い車体は取り回しが楽なのはモチロン、コーナーリングも楽々こなせます。

更に燃費の良さに加え、

街乗りには充分なトルクと、高いすり抜け性能も合わさり日常使いには非常に優秀なバイクです。

そして何と言ってもシンプルなのが良い!

 

シンプルな故の「誤魔化しの効かなさ」はありますが、カスタムするにも修理をするにもとにかく楽です。  

これは長く付き合って行くつもりがあれば本当に大きいポイントになります。

まったり楽しむバイクを探してる方

日常使いをメインに考えている方

とにかく見た目に痺れた方!

様々な層におすすめできるバイクでございました。

 

 

ABOUT ME
バイクマンV2
店を潰した元バイク屋。埼玉を拠点に中古バイクの仕入れ、販売、修理を約8年間担当。最も多く扱ったバイクはSR400。好きなバイクはSRX600、モンスター900、旧V-maxなど、軽量または話の通じないバカトルク系が好き。柏のオークション会場に頻繁に出没。最近はYouTubeでバイク解説などしてます。